【告知】英検®︎準1級対策講座(藤本)
告知こんにちは。吉田塾渋谷校講師の藤本です。本日のエントリは新しい講座の告知です。
吉田塾渋谷校では、9/14(土)より「英検®︎準1級対策講座」を開講します。担当する講師は僕(藤本)で、特徴は「過去問や英検®︎の試験形式に則った問題集等を使わない」です。まずは告知のポスターをご覧ください。
講座概要
- 日時: 9/14より毎週土曜18:30〜20:40(10分休憩あり)
- 場所: 吉田塾渋谷校
- 対象: 中高生 ※ 最小開講人数2名・定員4名
- 教材: 『上級英単語LOGOPHILIA』(アスク出版) ※ 各自お買い求めください。
- 料金: 全12回 66,000円(税込)
- 課題: 英文の音読暗唱・意味理解の予習
授業内容
- ニュース等を題材にした良質な英語の意味理解
- 英文音声を用いた聞き取り・ディクテーション
- 音読練習と完全な暗唱
達成目標
真の英語力を付けて英検®︎準1級合格水準の英語力をつける
(英検®︎の試験形式への対策以前の問題として、英語の語彙・表現・構文・文法等に関する知識(=英語そのものに関する知識)を、英文の聞き取り・音読・暗唱を通してより具体的な形で、身体的に頭に定着させる)
過去問は使いませんが、僕がこれまでの中高生指導・英検®︎指導を通してきてこれがベストだと自信をもって言い切れる対策講座です。準1級受験の前提となる盤石な英語力をつけることを目的としています。
想定している対象者は、英検®︎準1級を受けるつもりがある中高生(高3は時期的に推奨しません)、または受験予定はないが単に英語力をつけたい中高生です。
ご興味のある方はぜひご連絡ください。
==========以降はこの講座にかける僕の思いです。ご興味のある方はご一読ください。==========
僕はこれまでの指導遍歴のなかで、自らの英検®︎受験経験を活かしてさまざまな現場で、中高生に英検®︎対策指導を行ってきました。昨今は大学入試で英検®︎が積極的に利用されるというのもあり、中高生でも英検®︎準1級を志す層は一定数いらっしゃいます。そういった生徒さんを対象にしてきました。
もともと試験のフォーマットが決まっていますし、英検®︎の問題自体の質も信頼できるので、対策講座は過去問ベースで進めます。過去問を使いつつ、問題演習を通して4技能均等に伸ばしていこうという思惑です。
ところが多くの現場で、こうした対策講座に行き詰まりを感じました。そもそも、受講生の方に準1級レベルの英語に太刀打ちする力がないのです。圧倒的に英語の知識が不足しているのです。どのレベルかというと、正直2級レベルでも厳しいのではないかというレベル感です。英検®︎2級に「なんとなく」あるいは「たまたま」受かる層も大勢いるので、これは無理からぬことだと思います。
そういうレベル感の生徒さんにはどのような指導をしたかというと、結局どこの学校や塾予備校でも行っているような、枠組み的知識の提供(たとえば仮定法の形式などの文法事項や、仮主語構文などの構文知識など)をあらためて行うしかありませんでした。ところが、受講者にはこのような抽象的な説明を受け止められるほどの受け皿がない。つまり具体的な英語経験が不足しているため、文法説明を混ぜ込まれてもいまいちスッと理解ができない。理解ができないまま説明は終わって、本文解説等々にまた戻っていく。
このようなイメージです。単調でつまらない、座学的な講義です。こういったことをやったあとに、やれスピーキングの練習だなどと言って英語を話させてみても、気持ちが受け身になっているので声が出ません。英語を話す真似事だけして終わりです。リスニングにしても、仕上げに音読などやらせてみても全く声が出ません。どの技能についても、問題を解くことだけに意識が向いて、肝心な英語にはフォーカスが向かないのです。
こうした中で、英語の経験があまりない中高生が本当に受かる実力をつけるためには、授業の中でみっちり英語の経験を積ませるしかないと思いました。
積ませると言っても、抽象的な知識(文法等々)は思考力がかかわるので、向いていない生徒にはとことん向いていません。講師が選んだ(あるいは意図的に作った)わかりやすい例文で「わかった!」と思っても、実際の英文で遭遇したときにさっぱり理解できません。あるいはそもそも気づきもしません。
そこで、抽象的な枠組み知識よりもむしろ具体的な英語を身体で体験し、英語の抑揚やリズムを掴み、感覚やセンスを磨くという方針に着目しました。英語は言葉ですから、(言い方は悪いですが)いかに「頭が悪」くとも、ある程度習得できるものでなければなりません。「頭が悪」くてもできることとは何でしょうか。抽象的な法則の説明は思考力を要しますから、「頭が悪い」人間にはついていけません。しかし、音を聞いたり、聞こえた音を書きとったり、声を出して読んだりすることは、いかに「頭が悪」かろうが誰でもできます。そしてどういうわけか詳しくは知りませんが、こういった行為は記憶を助けます。僕の経験上、こうした学習をさせている生徒さんは英語をよく記憶しています。正しい英語として記憶のストレージがあるため、似たような構造は直感的に理解できたり、構造がよく分からなくても正しい英語が書けたりします。語学は暗記が全てですから、これは語学力向上という目的にはぴったりです。
この講座における僕の狙いは、身体体験を通して、そもそも英語経験が不足している生徒さんの頭に、モデルとなる英語を叩き込みたい、記憶させたい、ということです。文法や構造の説明は後付け理解でも可能です。文法説明などどの学校や教育機関でもほとんど同じ説明で提供されているのです。ひとまず頭に英語を叩き込んでおいて、あとで文法学習をしたときに「ああ、こういうわけでこういう意味だったんだ」と気づいても良いのです(実際、そういったことは僕自身経験があります)。
実はこの手法は、僕自身が中学から高校で受けた指導をもとにしています。僕の学校はとにかく暗記させることに重視しており、中学のときはNHKラジオ講座の『新・基礎英語』(いまの『中学生の基礎英語』)や物語の『シンデレラ』、高校のときは学校用専売教材のパセージ全文や『速読速聴・英単語Advanced』(Z会)などをとことん暗唱させられました。プロの講師になってから気づいたのですが、これは本当に当時思考力も何もない地方の平凡な中高生だった僕には効きました。当時覚えたフレーズは今でも覚えています。それが血肉になって、今の英語力が繋がっていると思っています。
英検®︎準1級と言わず、大学受験にも、その後の英語体験にも絶対につながるような講座にしたい。僕のこれまでの英語学習および指導経験をベースに、本気の思いを詰めました。
もちろん全文暗唱はきついです。授業だけでなく、毎日の家庭学習(音読やディクテーションなど)は必須です。授業も絶対に休まない方が良いでしょう。しかしそれでも、本気でやれば絶対に英語力がつく講座です。
ここまで僕の熱い(暑苦しいかもしれませんが)思いを述べましたが、自信を持って提供できる講座ですので、英語力を高めたい方はぜひご受講ください。僕と一緒に真剣にレベルアップしていきましょう。