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通塾させるべきか否か(藤本)

指導について 通塾させるべきか否か(藤本)

こんにちは。藤本です。

本日のエントリは、お子さんの通塾を考えている保護者の方向けです。

ご家庭で私的教育サービスの利用という選択肢が出てくるタイミングはさまざまかと思います。お子さんの学校での成績が芳しくないとき、あるいはお子さんが学校教育以上の知的レベルを求めているとき、あるいはそうではなくとも大学入試や資格試験取得に特別な学習が必要だと感じたとき、ケースバイケースでしょう。

教育サービスは世の中にごまんとありますが、目的に合致したところを選ぶことができれば効果は見込めます。英語でしたら成績アップや受験の成功に貢献したり、ターゲットとする技能の向上に繋がることでしょう。

ところが、どんなに保護者の方が良いサービスを探しても、全く力を伸ばせないケースがあります。本人の学習意欲がない場合です。

これまでに10年以上指導してきましたが、こういうケースはかなりありました。何も本人の人間性が悪いということではありません。単に、目的意識が希薄で、学習に向かうポジティブな態度が決定的に欠けているのです。(以降、人間性や性格の良し悪しには一切言及していないことに注意してお読みください。)

それは指導者としての僕の力不足ではないかと言われれば、そうかもしれません。実際そう言われると、力不足だと素直に認めてしまっても良いかなと思います。ただ、僕もそうならないように、態度や行動に難がある生徒にはさまざまな言葉を使って反省を促します。決して感情的になったり語気を荒げたりしないように、なぜそれがいけないのか、ゆくゆくどのような影響があるのか、冷静に諭そうと試みます。

しかし、これは僕の経験からなのですが、どんな手を尽くしても響かない生徒さんには響きません。決して。何度も当日欠席を繰り返し、やっていないことをやったと言い張り、実現できない口約束をし、学習に必要な道具を毎度のように忘れます。

そういうことを何度も経験して、僕は「そういう生徒さんには諭そうとする行為自体が無駄だ」と気づきました。ですので、最近はそういう生徒さんには何も言いません。どうせ響かないので、無駄なエネルギーは使わず、逆に響く生徒に向けるようにしています。

指導者でありながらそれはどうなのだという意見もあると思います。が、指導する立場であろうができないことはやはり実現できない。そこを模索することは自分の責任外だと思っているため、自分はこれで良いと思っています。その代わり、やる気を見せる生徒さんにはとことん向き合います。絶対に英語力を伸ばす指導をします。0を1にする自信はありませんが、1を10に、100にする自信はあります。

保護者の方に分かっていただきたいのは、子供の場合はそういうことが往々にしてあるということです。もちろん、適切な対応で意欲を出す子も多いです。ですが、自分の決定とは無関係に、大人の都合でことがどんどん決定していく立場です。本当に全く意欲も何もないのになぜか塾にいるということがあり、そしてそういう生徒さんは実は私教育サービスには多いです。皆さんが想像している以上に多いです。

再度断りますが、そういうお子さんが一概に悪いということではありません。英語ができずとも、成績がどうであろうが、人間普通に生きられます。ここを通過しなくとも、自分で生き方を見つけ、立派に生きている方はたくさんいらっしゃいます。

むしろ僕がここで伝えたいのは、通塾を考える際はお子さんの言い分をよく聞いていただきたいということです。本当にお子さんの意志なのか、本当に必要なのか、ここを考えずに塾選びに動くのは、結局お金と時間とエネルギーの無駄になっていくと思います。

色々と思うことを書きましたが、こういうことを普通は職業講師は言いません。ですが、僕は言います。先日も書きましたが、僕は「やりたくないことはやらなくて良い」と本気で思っております。そういう事態になる前に、ぜひお子さんの本当の声に向き合い、お子さんにとって最も必要な選択肢をとってください。

最後に、僕は英語力を伸ばすことに関しては自信があります。もしお子さんが意欲を見せているならば、ぜひ体験にいらしてください。



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